一枚で主役に。イートーマスのオープンカラーシャツが叶える上品かつ男らしい夏

50年代のヴィンテージから生まれた一着

 

こんにちは、VOWCHÉRIE(バウシェリー)です。
今回ご紹介するのは、VOWCHÉRIEが提案する**“大人のためのオープンカラーシャツ”**。
きっかけは、とあるヴィンテージのネルシャツとの出会いでした。

 

■ 発想の原点:1940〜50年代のウールネルシャツ
このシャツを作ろうと思ったのは、自分の手元にあった1950年代のウール素材のネルシャツがあまりにも格好良かったからです。
実はこのシャツ、1940年代に流行した「ループカラー」のディテールを継承したもの。

 
「ループカラー」とは、第一ボタンだけがボタンホールではなく、ループ状のパーツで留める仕様のこと。
前合わせがない分、ボタンを外すと襟が大きく開き、独特の抜け感とヴィンテージ感が漂うのが魅力です。
そうしたデザインに、どこか不良っぽさと品の良さが共存していたのを覚えています。

 
このヴィンテージシャツを眺めながら、
「これをスーツブランドの視点で、ドレスシャツの縫製技術で再構築したらどれほど格好良いか」——
そんな想いから、今回のオープンカラーシャツの構想がスタートしました。

 
■ オープンカラーの歴史とカルチャー的背景
オープンカラーシャツの発祥については、実は明確な起源がわかっていないと言われています。
ただし、アメリカ西海岸、特に1950年代〜70年代のカリフォルニアでリゾートウェアとして親しまれ、
70年代にはスケーターたちがシャドーチェックの開襟シャツをゆったりと羽織るスタイルが定着しました。

 
また、90年代の音楽シーンにおいても、グランジやオルタナティブロックのミュージシャンたちが、
シャドーチェックのシャツを無造作に羽織るスタイルで、独自の美学を打ち出しました。

 
■ E・トーマスのバンチから着想を得た二つのシャドーチェック
そんな背景を持つオープンカラーシャツに、今の空気感と洗練を加えるために選んだのが、
イタリアの老舗ミル「E・トーマス(E. Thomas)」のファブリックです。

 
生地見本(バンチ)を手に取った瞬間、ブルーとブラックのシャドーチェックに目を奪われました。
まさに、かつて自分が惚れ込んだ50年代のネルシャツのような、深みと存在感を放っていたのです。

 
この素材でオープンカラーシャツを仕立てたら、クラシックとストリート、上品さと男らしさが共存する一着が生まれる——
そう確信し、製作に踏み切りました。

 

 


■ ミルの背景と素材の妙
E・トーマスは、スイス国境近くのイタリア・ロンバルディア州に位置する高級服地メーカー。
実はあの**「ドーメル・ナチュラルズ」シリーズの織元**としても知られています。

 
今回使用した生地は、ウール・シルク・リネンの三者混。
ウールのしなやかさ、シルクの微光沢、リネンの通気性とハリ感——そのバランスは絶妙で、
春から秋にかけて軽快に着られる理想的な素材です。

 

 


■ ドレスシャツの縫製技術を、一枚のシャツに
VOWCHÉRIEはスーツを仕立てるテーラーだからこそ、このオープンカラーシャツにもドレスシャツの縫製技術を取り入れました。
襟のバランス、運針の美しさ、前立てやカフスの仕様まで、ディテールは“仕立ての美”を感じられるよう設計しています。

 
パターンはややオーバーサイズ気味に。
スラックスやデニム、ショーツと合わせても一枚で主役になる存在感があります。

 
■ まとめ:文化・素材・仕立てが融合した、VOWCHÉRIEの解釈
発想の原点は、1940〜50年代のループカラー×ネルシャツ
スケーターやミュージシャン文化が支えてきたオープンカラーの魅力
イートーマスのブルー&ブラックのシャドーチェックに着想を得て製作
ウール・シルク・リネンの三者混素材が生む上質な風合い
スーツ仕立ての技術を応用した一枚で決まる上品なカジュアルシャツ
VOWCHÉRIEは、スーツブランドとして「仕立ての良いスーツを作ること」は当然と考えています。
ただそれだけではなく、私たちはこう思うのです——

 
スーツ生地とは、洋服の中でもトップクラスに上質な素材。
それをどのように料理し、どんな時代背景やカルチャーと結びつけて、どんな物語を込めるか。
そうして生まれる一着には、“着る楽しさ”が何倍にもなるはずです。

 
そんなストーリーある服を、私たちはこれからも提案していきます。